name : I Wayan Madra
birthday : 1952
birth place : Mas Village, Bali
prize :
 

exhibition data:
1985-90 Participant on Bali Art Festival, at Art Center Bali
1997 Participant on Nusa Dua Festival, at Nusa Dua Bali
2004 Group exhibition "Leha-leha" at Bidadari Gallery in Mas - Ubud
2005 2005 Group exhibition "Kayunin Kayun" which cooperated by Bidadari Gallery at Hadi Prana Gallery, Jakarta Group exhibition three countries "Sha A Ya, The Roots of Asia" at Bidadari Art Gallery, Mas-Ubud, Bali
 

comment from BIDADARI :

ワヤン・マドゥラの作品を見ていると、まさにマドゥラ彼自身と彼の妻クトゥッ・マジそのものを見ているかのようであり。何故かは分からないが、特にその満面にたたえた笑みには、非常に濃い相似性がある。そして、その作品を見ていると、突如として私たちの心に喜びの光が差し、思わずこちらもつられて微笑んでしまうのだ。
マドゥラは、幼少の頃より、彫像家になりたいという夢を持っていた。「単に彫像家になりたいというばかりでなく、他人に抜きん出た彫像家になるのだ、という私の意志は固いものでした。」彼は真剣な面持ちで語り始めた。そのような訳で、最初から、彼は自分の作品が売れるかどうかといった目標に支配されることなく、創作活動に打ち込むことが出来た。「彫像制作の大部分は、私自身の精神的満足のためです。製作の最中に、私は、自分の作品が人に好かれるか、購入されるかどうかということは考えません。私はただひたすら製作に向かい、さらに自分にできることは何かを考えながら、出来る限りのことします。ましてや、芸術はその評価にはっきりと白黒をつけられるものではないですから。私にとって良くても他の人にとって良いとは限らない。だからこそ、私たちは生存し続けるために、常に創造性を備えていなければならないのです。」
マドゥラは正しい。命は永遠ではない。私たちは、後に、私たちの作品(/創造したもの)を通してのみ、追想される。マドゥラ独特の作品で、1972年に初めて製作された抽象的スタイルの夫婦像である、「若かりし日と老いた日のロマン」(Roman masa muda dan tua)は、その証拠として、現在もなお多くの人々が求め続けている。「これこそが、私の誇る作品です。私がこの像を作ったのは、私にとって、私が木に向って行っていることは夫婦の関係と同じだからです。良いものを生み出すためには、お互いへの理解と一体感がなければなりません。この像は、夫婦が共に生きることの大切さを思い出させる、記念となるやも知れません。そして実際のところ、私が思い、創作したものは、アメリカその他の諸外国の人々を含む多くの人にも好まれました。「そうなると、私の心に満足感が生まれます。役に立つものを作った、ただ美しいだけではなく意味のあるものを作ったということで。」
マドゥラの夫婦像は個性に溢れている。現代的抽象スタイルにおいて、内容と表現が見事に一体化している。一味違った、しかし滑稽さに溢れ、ユーモラスで温かみのある風合いにおいて、マドゥラは、夫婦と同じように、木と共に生きることがどれほど素晴らしいことかを示し、それが見るものの心に幸せを与える。
イダ・バグス・ティラムに多くを師事した何名かの彫像家たちとは異なり、マドゥラはティラムの弟であるイダ・バグス・タントゥラの元で、独立するまでの5年間を過ごした。
もう若くはない年齢に達した現在も、マドゥラは創作活動を続けている。自分が現在行っていることが若い世代に受け継がれていくようにという願いを秘めながら。
 
art works :
"Puzzle" "Dancing"