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name : Wayan
Darlun |
birthday
: 1948 |
birth
place : Mas
Village, Bali |
prize
: |
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exhibition data:
2004 |
Group exhibition "Leha-leha" at Bidadari
Gallery in Mas - Ubud |
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comment from BIDADARI :
イダ・バグス・ティラムの最も優秀な教え子の一人であるワヤン・ダルルンに会うと、先生(/師匠)に会っているような気がする。その作品を目にしたことがある人は、ひとたびダルルンに会ってみれば、あれほど崇高な美学的センスがどこからやって来るのかを理解することができるだろう。
彼は全身全霊を込めて仕事にあたり、作品が完璧になるまで決してやめない。「私には一つの彫像を完成させるための時間的目安というのがありません。形を指定した注文も受けません。私自身、100パーセント出来上がるまでは自分の作品がどうなるか完璧に知ることはできません。製作を始めてから、木のコンディションによって変更が生じるかも知れませんからね。私の作品が欲しい人にはいつも「ついでの時にでも私の所によってください」と言っています。立ち寄ってくださった時に、その時完成していたものの中で気に入っていただけるものがあれば、それがご縁というものでしょう。」慎ましく、彼はこう語った。
ダルルンは勉強熱心なタイプである。若い頃、彼は学習のために多くの優秀な彫像家達の元を訪れた。そしてついにイダ・バグス・ティラムに巡り会ったのである。
「先生の所で、私は多くのこと、知識と経験を学びました。偉大な方でした。個々人の才能と専門性を瞬時に見抜いてしまうのですから。弟子たちが、最良の作品を作り上げられるように、先生は、私たちがこれから作ろうとする対象物の細部までを観察するように厳しく指導しました。人の喜怒哀楽、その他の表情をどうやって表すかを教えるために、直接手本を示すことも少なくなかったです。ですから、教え子のほとんど全ての作品は表情豊かで、しなやかで、調和の取れたものになりました。」ダルルンは回想する。
才能に恵まれ、かつ探究心の強いダルルンは、貴重な進歩を経験し続けてきた。ダルルンが、ティラムの所に訪れる大切な客人たちと面会することを任されようになるまで(/信頼され許されるまで)さほど時間はかからなかった。師の作品を好む幾人かの要人たちと直接知り合うようになったのも、驚くには値しない。
どのようにして多くの人々を魅了する作品を生み出すことができるのかについてダルルンに尋ねれば、彼は必ずこう答える。「製作に入る前に心と思考を熟成しなければ(/しっかりとさせなければ)なりません。作品が純粋な(/完全な)美しさを放つためには、心と思考のバランスが大切です。それぞれの要素が対立せず、むしろ互いに支え助長しあって美しさを具現するのです。」ダルルンのこの核心に迫る助言には、製作において「心の真摯さ」を注ぐ彫像家がますます少なくなっていることへ遺憾の意も込められている。
最も思い入れの深い作品がありますか?という質問に対して、彼は、しみじみと答えた。全ての作品は創造の到達した頂点である、と。まさに本物である(Luar
biasa sungguh)。 |
art works :
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"Men Brayut I" |
"Dewi Nata I" |
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