name : Made Rema
birthday : 1945
birth place : Mas Village, Bali
prize :
 

exhibition data:
2004 Group exhibition "Leha-leha" at Bidadari Gallery in Mas - Ubud
 

comment from BIDADARI :

レマは、かつてマス村の、言うなればバリ島の、彫刻芸術の巨匠であったイダ・バグス・ニャナとイダ・バグス・ティラムの両人から同時に指導を受ける機会があった幸運な教え子の一人である。レナの家族もまた彫刻家だったという家庭的背景もあり、レマは常に木と共に生きることが運命付けられていたようである。
「起きて仕事をしている状態のときばかりか、時に寝ている状態においてさえも私の思考は木から離れることができない。まるで思考と一つになったかのように、私がまだその形と霊魂の秘密を見出していない木々が、どこへ行っても私につきまとうのだ。」レマの言葉は、彫刻家たちと木との関係がいかに密接したものであるかを私たちに気づかせる。物理的にばかりでなく、思考そして精神までが木と結びついているのである。
このような密接な関係こそが、彼らの作品をこれほどまでに生きたものにしているのかもしれない。完璧な形、しなやかな動き、そして生命感あふれる表情。見つめれば見つめ返されそうな、真に、手だけではなく魂が生み出した作品である。
ほぼ40年間にわたってニャナやティラムと共に製作し学習する中で、レマは様々な時代を経験してきた。情勢の満ち干、創造性の発展と闘争、そして、絶えず進歩する社会の風潮〈/人々の好み〉の変化に対応し革新的であることへの要請…。「以前、私は装飾的彫刻がびっしり施された大きなサイズの彫像をたくさん作っていました。現在もなお美しく見えはしても、今の時代にはあまり好まれないでしょう。グス・ニャナとグス・ティラムには、まさに先見の明がありました。自由に創作活動をする芸術家としての自分の質を下げることなく、多数の人々が望むものに作品を常に適応させることができたのですから。彼らの思慮や援助のお陰で、マス村だけでなくギアニャールの全域の人々が自分たちの潜在能力を発見し、より良い収入を得られるようになったのです。」偉大なる師への尊敬と思慕の念を込めて、レマは語る。
独立することを決心して以来、レマは、特にデザインにおいて、美しい作品を創作することの難しさを痛感した。気のおけない会話の間に彼はこのように言ったことさえある。「肉体的疲労と精神的疲労で病気になったほどだ。」実際、例えば、深い思い入れのある作品を時には経済的理由のためにやむを得ず売らなければならないといった、合理的な態度を取ることへ要請などを含め、容易ではない様々な問題を抱えながらも、レマは創作を続けている。彼は、既に彼自身が自分の運命と確信している彫像芸術のために、その生を捧げているのだ。
 
art works :
"Kamasutra" "Men Brayut II" "Men Brayut III" "Roman IV"